季節を味わう前菜


前菜とは、基本的には「正式なコース料理の前に出される、食欲増進のための小料理」のことを言います。
日本料理での前菜は、それぞれの季節を感じられるようなものが出されます。
季節感、というのは、食材そのものだったり、食感、そして温度だったりします。

例えば春。
春なら、春の芽吹きを感じる品を出します。
例えばつくし、わらびなど。
春は、始まりの季節。自然の美味しさを、素材を活かした味でストレートに楽しみたいものですね。
そして夏には、食感を楽しみたいもの。
例えば、「シャリッ」「つるん」「ぷりんぷりん」といった感じです。
冷たく冷やしたものが喜ばれます。
日本料理での冷たい前菜の定番といえば、白和えがあります。
白和えでは、木綿豆腐が多く使われています。

次に秋。
秋は、ほっと安心できるような、ぎんなんやきのこなどを焼いたものなども良いですね。
また、秋のナスは焼くのが最も美味しい、とされています。
最後は冬です。
冬になれば、温かいものが前菜で出てくるとうれしいものですね。
例えば茶碗蒸しなど。
寒い冬に温かい茶碗蒸しが前菜で出てきたら、体も心も温まりますね。

日本料理での前菜は、味が薄いものが理想です。
最初の一口目で「おいしい」と感じてしまうと、食べ進むにつれて飽きてしまうから。
薄味ながらも、食べ進むにつれて癖になるような味が求められます。





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